ワンちゃんの去勢・避妊手術について

ワンちゃんの去勢・避妊手術

ワンちゃんの去勢(オス)や避妊(メス)手術は、ペットとして飼う際に非常に一般的で、ワンちゃんの健康や行動に重要な措置です。その基本的な情報とメリット・注意点をまとめます。

去勢・避妊手術のメリット

予定外の繁殖の予防

ワンちゃんは年に1~2回の発情期があり、メス犬は1回の発情で複数頭の子犬を妊娠することが可能です。特に複数のワンちゃんを飼っていたり、散歩中に他のワンちゃんと接触する機会が多い環境では、飼い主が気づかないうちに交尾・妊娠してしまうこともあります。近年、飼い主が管理しきれなくなってしまう「多頭飼育崩壊」も深刻な問題となっています。
手術を行うことで、去勢・避妊手術を行うことで、意図しない妊娠や繁殖を防止できます。

病気の予防

メス犬に関しては、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、卵巣の病気を防ぐことができます。
オス犬に関しては、精巣腫瘍や前立腺肥大や肛門周辺の腫瘍などのリスクが減らすことができます。
また、性ホルモンに関する疾患の予防にもなり、発情期のストレスの軽減にも繋がります。

問題行動の抑制

オス犬に関しましては、マーキング行動(尿スプレー)の減少、マウンティング(交尾動作)の抑制にも繋がります。
また、攻撃性や闘争心も軽減する傾向にあり、繁殖欲に基づく徘徊・脱走行動も大幅に抑制されます。
メス犬に関しましては、発情期の周期的なストレスの軽減、ホルモンバランスの安定に繋がります。
また、発情中のメス犬は強いフェロモンを出しオス犬を引き寄せてしまうこともありますが、避妊手術後はフェロモンを出さなくなるため他のワンちゃんからの追跡や接触が無くなり安全です。

去勢・避妊手術の注意点

全身麻酔について

手術には必ず全身麻酔が必要となります。若くて健康なワンちゃんであればリスクは低いものの、麻酔に対する体質や基礎疾患がある場合は注意が必要です。手術前にかかりつけ医とよく相談し、ワンちゃんの健康状態を確認する事が重要です。

体や行動の変化

手術後は性ホルモンの減少により基礎代謝が低下し食欲が増す傾向があります。適量のフード管理や運動の継続が必要です。
また、全ての問題行動が改善するわけではありません。性ホルモンに関する行動(マウンティング・マーキングなど)に効果的ですが、無駄吠えや噛み付き、分離不安などの行動はしつけや環境改善が必要です。

手術時期の選定

オス犬は生後6~8か月が基本となります。精巣が十分に発達し麻酔のリスクも低い時期です。近年では早期去勢も行われていますが、骨格形成への影響や尿道発育不足などの懸念があります。
メス犬は初回発情前の生後5~7か月が理想です。乳腺腫瘍の予防効果が最も高く、発情後になると予防効果は段階的に下がります。
また、犬種や体格によっても時期の違いがあるため獣医師と相談して決めましょう。

術後に見られたら注意すべき症状

・高熱、ぐったりして動かない

・食欲不振が2日以上続く

・傷口からの出血や膿

・頻繁に傷を舐める・噛む

・嘔吐や下痢が止まらない

※これらの症状がある場合は、すぐにかかりつけ医に連絡しましょう。

費用の相場

オス犬(去勢手術)の場合、約15,000円~60,000円
メス犬(避妊手術)の場合、約25,000円~70,000円
あくまで目安であり、ワンちゃんの年齢や犬種・病院によって異なります。

山崎
山崎

手術を検討されている場合は、信頼できる動物病院に相談し、詳細な費用や手術の流れについて確認することをおすすめします。

まとめ

このように、去勢・避妊手術は愛犬の健康と生活の質を向上させるだけでなく、飼い主としての責任を果たすうえでも欠かせない医療行為です。手術にはリスクや注意点も伴いますが、それ以上に多くの恩恵が期待できることから、適切な時期に行うことが大切です。
ワンちゃんが健康で幸せに暮らすための第一歩として、去勢・避妊手術を前向きに検討しましょう。

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